ごあいさつ

-院長より-

平成30年4月に、院長に就任いたしました中村耕三です。

東和病院は、東京都足立区の東部に位置し、昭和62年に地域医療に貢献する病院として開設されました。現在では、一般病床192床に加え、療養病床107床を有する病院となっており、地域における医療と介護ケアの提供に努めています。

日本は現在、世界1,2位を争うほどの超高齢社会を迎えています。その高齢化率だけでなく、高齢化のスピードも世界に類を見ない速さです。本来、長寿は人々の願いでしたが、現在ではかえって人々の不安の原因になっています。人々の考え方や社会の仕組みが、高齢化という変化とそのスピードの速さに追いつけていないのです。

2007年に生まれた日本人は、107歳まで生きる確率が50%との推測もあり、人生100年時代の到来が予測されています。このような長い人生を確かに過ごすには、これまでとは違う新しい取り組みが必要で、今日ほど健康の大切さが実感され、求められている時代はないと思います。働き盛りの時からの糖尿病や高血圧、腎臓病、脳卒中といった生活習慣病やがんの予防、早期発見、対処とともに、高齢になってからもリハビリテーションやケアを含む幅広い範囲をカバーする医療、介護がとりわけ重要になっています。

こうした状況の中で、東和病院は一般病床に加え療養病床を持つ強みを生かし、また、隣接する特別養護老人ホーム「イーストピア東和」、介護老人保健施設「ホスピア東和」との連携に力を入れています。加えて、人間ドック、健診事業を通じて、地域の人々の病気の予防にも貢献してきています。

東和病院は、超高齢社会という新たな状況における地域病院のあり方を今後とも模索し、地域のニーズに応え人々に選んでもらえる病院をめざして、努力してまいります。

                  医療法人社団大坪会 東和病院 院長 中村耕三