ピロリ菌外来

初期がんは無症状です。「症状が出た時には、がんが進行して手遅れ」とならないよう、症状のない段階で、がんを予知することが重要です。そこで、このたび「ピロリ菌外来」を始めました。がんの早期発見のために、積極的にピロリ菌外来をご利用ください。

受付時間

毎週木曜日 午後 「胃がんリスク検診」の第一人者 三木一正先生の専門外来です

休診日 / 下記の他、日曜・祝日・年末年始

ピロリ菌外来の開設にあたって

ヘリコバクター・ビロリ感染の診断及び治療の保険適用対象に、「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者」が追加されました。これまでは「内視鏡検査又は造影検査において胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者」、「胃MALTリンバ腫の患者」、「特発性血小板減少性紫斑病の患者」、「早期胃癌に対する内視鏡治療後の患者」の4疾患のみがピロリ菌除菌の保険適用でしたが、それに加えて「内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者」が追加適用になりました。  ここで重要な点は2点あります。ピロリ菌感染による胃炎、すなわち「胃がんのリスク群に対するピロリ菌除菌療法が健康保険で行なえる」こと。そして、胃炎の確定診断には「内視鏡検査が必須」であることです。見方を変えれば、胃がんリスク検診(ABC検診)によってスクリーニングされる「胃がんリスク群」に対しての内視鏡検査とピロリ菌除菌が、保険診療で行なえることになります。心疾患脳血管疾患のリスク群である高血圧、高脂血症、糖尿病を特定検診でスクリーニングし、保険診療で診断・治療しフォローアップするのと全く同じことが、胃がん対策においても可能になります。胃がん対策は、がんを見つけるがん検診から、リスクを見つける生活習慣病健診の1項目になるべき時代が来たのです。この折に、伏見医師会 古家敬三副会長から正鵠を射たご報告をいただきました。2013年は、胃がん対策新時代の始まり、まさに「胃がん撲滅元年」となります。今後も胃がん撲滅を目指し、胃がんリスク検診(ABC検診)の更なる発展と啓発に努める決意を新たに致しております。(三木 一正)

東和病院 顧問 三木 一正 - miki kazumasa -

所属 日本消化器病学会名誉会員、消化器病学会指導医
がん研有明病院顧問、東邦大学名誉教授
経歴 1968年 東京大学医学部医学科卒業
1990年 東京大学医学部第一内科講師
1996年 ワシントン大学(シアトル)客員教授
1997年 東京大学医学部内科学第一講座助教授
1998年 東邦大学医学部内科学第一講座教授
2003年 東邦大学医学部医学科内科学講座(大森)
    消化器内科主任教授
    医療センター大森病院消化器センター長
2005年 日本対がん協会賞特別賞(朝日がん大賞)
2008年 日本胃がん予知・診断・治療研究機構理事長
2008年 高松宮妃癌研究基金学術賞受賞

「胃がんリスク検診(ABC検診)」とは?

1.胃がんリスク検診(ABC検診)とは

ABC検診は、「ヘリコバクター・ピロリ菌(通称ピロリ菌)感染の有無を調べる検査」と「胃炎の有無を調べる検査」を組み合わせて、胃がんになりやすいか否かをリスク(危険度)分類するものです。「がんを見つける検査」ではありません。  一人ひとりの「胃の健康度」を調べて、「胃がんになる危険度がきわめて低い人たち(超低リスク群)を精密検査から除外、「危険度の高い人たち」は胃がんがないかどうかを確かめるために精密検査(内視鏡検査など)を受けてもらう検査です。ABC検診は、この超低リスク群= 「ピロリ菌に感染していない人(未感染者)を胃がん検診の対象から除外できる点に大きな意味があります。胃がんは肝炎ウイルスによる肝臓がんやHPV(ヒトパピローマウイルス)による子官頸がんと同様、ピロリ菌による感染症由来のがんです。胃がんは早く見つかれば内視鏡などで治療し、救命することができ、生活の質(QOL)を良好に保つことができる時代になりました。どれだけ早く、そして多くの救命できる胃がんを見つけられるかが最も大切です。私たちは、胃がんの死亡率だけではなく、生命予後の良い早期胃がんの発見率も、同様に重視すべきであると考えています。ABC検診は、肝炎検診と対比して整理するとわかりやすいと思います。感染症由来のがん対策は一次予防を中軸とすべきです。

肝がん対策 胃がん対策
肝炎ウイルス未感染者の除外
(肝炎検診)
(C型・B型肝炎ウイルスチェック)
ピロリ菌未感染者の除外
(胃炎検診)
(ABC胃炎チェック)
画像検診
(超音波検査・CT検査など)
画像検診
(内視鏡検査など)
専門医による囲い込み 専門医による囲い込み
インターフェロン治療
(肝がん一次予防)
ピロリ菌除菌治療
(胃がん一次予防)
経過観察による肝がんの早期発見
(肝がん二次予防)
経過観察による胃がんの早期発見
(胃がん二次予防)

2.ABC検診(胃がんのリスク検診)とは

胃がんには胃の粘膜に住み着くピロリ菌が深くかかわっています。ピロリ菌に感染して胃粘膜の萎縮(加齢・老化現象)が進むほど、胃がんが発生しやすくなります。胃粘膜の萎縮の程度はペプシノゲンという、消化酵素ペプシンの素を測定すること(ペプシノゲン法) でわかり、血液中のペプシノゲンの濃度が基準値以下の人は、6~9倍胃がんになりやすいことがわかっています。ABC検診はピロリ菌感染の有無と、血清ペプシノゲン値によって測定する胃粘膜の萎縮度によって、胃がんになりやすいかどうかのリスク(危険度)を判定する、新しい検診法です。

3.ABC検診の判定方法

ABC検診は、A、B、C、Dの4段階で判定します。A群は、ピロリ菌の感染がなく、胃粘膜の萎縮のない群で、胃がんが発生するリスクはほとんどありません。B群は、ピロリ菌の感染がありますが、ペプシノゲン値が基準値以上(陰性)で、胃粘膜の萎縮が進んでいない群であり、胃がん発生率は年率0.1%(1,000人に1人)程度です。C群は、ピロリ菌の感染があり、ペプシノゲン値が基準値以下(陽性)で萎縮の進んだ群です。年率0.2%(500人に1人)程度の胃がん発生率です。D群は、胃粘膜の萎縮が進んで、ピロリ菌が住めなくなった胃粘膜の状態です。ピロリ菌抗体が陰性で、ペプシノゲンは陽性となり、胃がん発生率は年率1.25%(80人に1人)です。A群→B群→C群→D群の順に胃がんになるリスクが高まっていきます(表1)。

「胃がんリスク検診(ABC検診)」Q&A

・以下の文書は、認定NPO法人 日本胃がん予知・診断・治療研究機構にて、「Q&A集」として掲載されているものです。

1.胃がんリスク検診(ABC検診)とは

ABC検診は、「ヘリコバクター・ピロリ菌(通称ピロリ菌)感染の有無を調べる検査」と「胃炎の有無を調べる検査」を組み合わせて、胃がんになりやすいか否かをリスク(危険度)分類するものです。「がんを見つける検査」ではありません。  一人ひとりの「胃の健康度」を調べて、「胃がんになる危険度がきわめて低い人たち(超低リスク群)を精密検査から除外、「危険度の高い人たち」は胃がんがないかどうかを確かめるために精密検査(内視鏡検査など)を受けてもらう検査です。ABC検診は、この超低リスク群= 「ピロリ菌に感染していない人(未感染者)を胃がん検診の対象から除外できる点に大きな意味があります。胃がんは肝炎ウイルスによる肝臓がんやHPV(ヒトパピローマウイルス)による子官頸がんと同様、ピロリ菌による感染症由来のがんです。胃がんは早く見つかれば内視鏡などで治療し、救命することができ、生活の質(QOL)を良好に保つことができる時代になりました。どれだけ早く、そして多くの救命できる胃がんを見つけられるかが最も大切です。私たちは、胃がんの死亡率だけではなく、生命予後の良い早期胃がんの発見率も、同様に重視すべきであると考えています。ABC検診は、肝炎検診と対比して整理するとわかりやすいと思います。感染症由来のがん対策は一次予防を中軸とすべきです。

肝がん対策 胃がん対策
肝炎ウイルス未感染者の除外
(肝炎検診)
(C型・B型肝炎ウイルスチェック)
ピロリ菌未感染者の除外
(胃炎検診)
(ABC胃炎チェック)
画像検診
(超音波検査・CT検査など)
画像検診
(内視鏡検査など)
専門医による囲い込み 専門医による囲い込み
インターフェロン治療
(肝がん一次予防)
ピロリ菌除菌治療
(胃がん一次予防)
経過観察による肝がんの早期発見
(肝がん二次予防)
経過観察による胃がんの早期発見
(胃がん二次予防)

2.胃がんリスク検診(ABC検診)の有用性は?

ABC検診がどの程度有用なものかをお示しするデータとして、岡山県の川崎医科大学附属病院・准教授 井上和彦先生が14年間にわたって人間ドック(任意型検診)の時に、胃の内視鏡検査を受けた8,286人の方を対象に調査研究された結果(エビデンス・証拠)があります。

A群はピロリ菌検査・ペプシノゲン検査ともに陰性(-)で健康な胃、 B群はピロリ菌検査は陽性(+)ですがペプシノゲン検査は陰性(-)で、ピロリ菌に伴う炎症はあるものの萎縮の程度は軽い胃、 C群はピロリ菌検査もペプシノゲン検査も陽性(+)で萎縮が進んでいる胃、 この3群で、胃がんが見つかる割合にどの程度差が出るのかを調べるため、全員に胃の内視鏡検査を行なったものです。

結果は、 ピロリ菌検査(+)・ペプシノゲン検査(-)のB群から7名(3,395人中)、 ピロリ菌検査(+)・ペプシノゲン検査(+)のC群からは39 名(2,089人中)の胃がんが発見されましたが、ピロリ菌検査(-)・ペプシノゲン検査(-)のA群(2,802人)からは、胃がんはひとりも発見されませんでした。(下表)  この他にも、4,655人を10年間、毎年、胃の内視鏡検査を行なって追跡しても、A群からひとりも胃がんが出なかったという調査結果など、複数の報告があります。 こうした調査・研究結果(エビデンス・証拠)が積み重なってきたことで、私たちは現在、ABC検診をお勧めしています。

同日内視鏡検査 発見胃がんの頻度(14年間)

3.胃がんリスク検診(ABC検診)の検診事業としての成果は?

東京都足立区では2年前から、また、目黒区では3年前から、すでにピロリ菌(Hp)の検査やペプシノゲン(PG)検査を取り入れた検診(ABC検診)を行っています。  足立区では、平成20年から「ピロリ検診」としてペプシノゲン(PG)法とHp抗体(Hp)検査を実施しており、いずれかまたは両方が陽性の場合は内視鏡検査と除菌指導を行っています。

平成20 年度の検診参加者は、3,130人、要精検と判定された1,432人(要精検率46%)のうち、精検受診者は1,072 人(75%)でした。その中で発見された胃がんは12人(うち、早期胃がん11人)で、胃がん発見率0.38%(早期胃がん発見率0.35%)、陽性反応適中度は0.84%でした。※1

これまでの間接X線法での早期胃がん発見率は0.07%でしたから、早期がんの発見率は5倍となる効果が得られました。また、要精検者1,432人の年齢別内訳をみると、40歳代で29%、50歳代で45%、60歳代で53%と、年代が上がるほど高くなっていました。要精検者(1,432人)のうち、1,030人(72%)がピロリ菌の除菌治療を受け、995人(97%)が除菌に成功しました。このピロリ検診では、受診時に検診目的の意義を説明し、精密検査の結果、保険診療外となった人に対して除菌費用の助成も行っていることで、受診者の意思目的が明確となり、精密検査の受診率も75.2%と高い成果が得られています。※2

出典…※1 第80回日本消化器内視鏡学会総会(2010.10)抄録集
「足立区における血清ペプシノゲン(PG)法と血清ヘリコバクタ・ピロリ(H.pylori)
抗体を組み合せた検診の有効性及びH.pylori 感染者全員に対する除菌療法について」 足立区医師会、寺田病院、国立国際医療研究センター国府台病院 日本消化器内視鏡学会雑誌 52 巻 臨時増刊号、2411 頁、2010 年

出典…※2 第69回日本公衆衛生学会総会(2010.10)抄録集
「足立区におけるピロリ検診事業の概要について」足立保健所江北保健総合センター
「足立区におけるピロリ検診事業の成果と効果について」足立区足立保健所衛生試験所、足立区足立保健所

4.胃がんリスク検診(ABC検診)の費用対効果は?

「1人の胃がんを見つけるのにかかった費用はいくらなのか」を比較検討した報告が複数あります。群馬県高崎市では、1996 年から高崎医師会主導で血清ペプシノゲン検査による胃がんの高リスク検診を便潜血法による大腸がん検診とセットで施行する「高崎方式」を導入しましたが、ピロリ菌感染が胃がんの主な原因であることが明らかになり、2006 年からは、血清ペプシノゲン検査とピロリ菌抗体価を同時測定するABC検診を「新高崎方式」として導入しました。さらに、今年(2011 年)からは高崎市(行政)の事業として40 歳以上の市民を対象とするABC検診(5歳毎の節目検診)と、全国の自治体では初めてとなる「20 歳のピロリ検診」を開始しました。

その高崎市の場合、胃がん1例を発見するための総費用は、ABC検診で183 万円、間接X線法の33万円、直接X線法の709 万円に比べ安価でした。※3(精密検査のための胃の内視鏡検査は13,000 円で算出) 一方、一人当たりの検査費用で比較しますと、間接X線法が4,116 円、直接X線法が11,311 円ですが、ABC検診は1,300 円と安価であり、費用対効果の面から優れています。※3 高崎市では、検診事業全体の総費用を年間5,000 万円、4年間で2億円の経費を削減することができました。

ABC検診の導入は、こうした経費削減効果だけではなく、中長期的に見た場合、胃がんの罹患率減少も期待でき、胃がん治療費の大幅な削減にも貢献するのです。

出典…※3 Medical Tribune(2010.9.23)シリーズ「GPのためのワンポイントセミナー」(No.13)

5.胃がんリスク検診(ABC検診)は対策型検診として有用か?

ABC検診は、胃がんになりやすいかどうかの、リスク(危険度)ごとにグループ(群)分けをして、その危険度に合わせて内視鏡検査へと進んでいきます。内視鏡検査に進むのはA群を除いたB,C,D群になりますが、受診者全体の中でこの3群が占める割合が高いと、絞り込む意味が少なく、効果的な検査方法とはいえません。しかし、最近ではピロリ菌に感染している人が少なくなってきたことが大きな要因で、ピロリ菌検査・ペプシノゲン検査に陰性であるA群(超低リスク群)の割合が高くなってきました(図)

高リスク群が少なく、精密検査(内視鏡検査)を除外できる超低危険群(A群)の割合が高くなった今こそ、ABC検診によるリスク分類は対策型検診に適しているといえます。

現在、ABC検診を採用している自治体の中では、節目年齢でABC検診を実施しているところもあります。また、ABC検診は、特定(メタボ)健診での採血を活用することでより効率的に多くの人を対象に実施することもできます。私たちは、精密検査(内視鏡検査)を受ける間隔については、未だ検討中であり、十分なエビデンス(証拠)はありませんが、これまでの実施結果から、内視鏡検査の処理能力も考慮して、現時点では、実際上の方法として、A群は除外、B群は3年に1回、C群は2年に1回、D群は1年に1回程度を目安としてお勧めしています。

6.胃がんリスク検診(ABC検診)に向かない人、注意を要する人は?

ABC検診は血液を採血するだけの簡便な検査で、「食止め」など食事制限もなく、また、特に副作用(合併症)などもありません。X線検査を苦手とされる高齢の方々でも問題なく受診できます。ただし、下記のような場合は検査結果が正確に判定できないために、除外対象となりますので、注意が必要です。

ABC検診の対象外となる人

  • 明らかな上部消化器症状があり胃や十二指腸の疾患が強く疑われる人は、保険診療の対象です。
  • 食道、胃、十二指腸疾患で治療中の人は、保険治療の対象です。
  • 胃酸分泌抑制薬、とくにプロトンポンプ阻害薬を服用中、または2カ月前以内に服用していた人は、ペプシノゲン値が高く、陰性に出る場合があります。
  • 胃を切除した人は、ペプシノゲン値が低く、陽性に出る場合があります。
  • 腎不全(目安:血清クレアチニン値が3mg/dL 以上)の人は、ペプシノゲン値が高く、陰性に出る場合があります。

過去にピロリ菌を除菌したことのある人は要注意

ABC検診は、ピロリ菌感染者を見つけ出し、ピロリ菌除菌治療(胃がん一次予防)の対象者を絞り込む検査ともいえます。ただし、過去にピロリ菌を除菌したことがある人(除菌群:「E群」)はA群(ピロリ菌未感染者・超低危険群)ではないのに、見かけ上誤ってA群と判定されてしまうことが起こります。これを防ぐためには、何よりも問診によって過去のピロリ菌除菌歴を必ず聴取することが大切です。

また、ピロリ菌を除菌された方は、胃がんリスクが約3分の1に低下しますが、未感染のA群とは全く異なりますので、除菌後も内視鏡検査などの画像検査を必ず受診しなければなりません。

7.胃がんリスク検診(ABC検診)に対する検診機関や医師会の反応は?

一概には言えませんが、今、多くの医療機関の関心が集まっていることは間違いありませんまだ時期尚早で、今まで通りで良いと考えている医師もいますが、今年、1,000 人以上の医師を対象としたアンケート調査※1では、多くの医師が新しい胃がんの検診を推奨しております。

市区町村が実施する胃がん検診は対策型検診であり、受診する方々も多いため、地元医師会や検診機関の協力が欠かせません。日本ヘリコバクター学会のピロリ菌感染症認定医が500 名以上、また、私たちNPO日本胃がん予知・診断・治療研究機構の会員も800 名以上が全国に登録されております。精密検査で必要となる内視鏡医(消化器内視鏡専門医)は、全国で10,000 名以上が活躍しています。いずれにせよ、ABC検診を軌道に乗せるには関係諸機関との調整は欠かすことができません。私どもも、多くの関係者の方々に、より一層ご理解いただけますよう、今後はご説明にお伺いするなど、最善の努力を行いたいと考えております。

※1 メドピア株式会社が2010年11月に行ったインターネットリサーチの調査結果による。

8.胃がんリスク検診(ABC検診)に関する
 受診者向けの啓発資料や関係者向けの参考資料は?

私たちNPO法人 日本胃がん予知・診断・治療研究機構では、機関誌「Gastro-Health Now 」を年4~6回発行しています。活動にご賛同くださる先生方のご寄稿論文やABC検診にかかわる最近の動き(TOPICS・最新文献紹介など)をまとめて発信しています。この機関誌は、NPOのホームページにバックナンバーを掲載していますので、どなたでもご覧いただくことができます。

また、2009 年には株式会社南山堂(書店)から「胃がんリスク検診(ABC検診)マニュアル―胃がん撲滅のための手引き―」(定価 1,800 円、税抜き)を一般向け書籍として出版しました。これもぜひ参考にしていただければと思います。2010 年には中央公論新社より「胃の病気とピロリ菌―胃がんを防ぐために」(中公新書2077、定価740 円、税抜き.日本ヘリコバクター学会理事長・北海道大学教授 浅香正博 著)も出版されていますので、ご一読をお勧めします。